交換留学は自分で決めた事だが、、、
一時帰国中に留学の辛さや本当はやめたい等の事を言っていると、よく鬼の首でも取ったかのように『でもそれって自分で決めた事だよね?』と言ってくる人がいます。確かに正論かもしれません。しかし、これは最低の言葉です。私はこの言葉を聞くたびに『お前がメキシコに行ってすんでみろよ!』や『お前は人生における全ての結果や行為を文句も言わず受け入れてきたのか?」と心の中で思い、怒りで拳に爪が突き刺さっていました(大袈裟)。大体、重要であれ、重要でなかれ人生は決断の連続です。
そして、誰しもが人生の選択を誤ってしまう可能性があります。なぜなら、人は未来の事なんてわからないからです。未来のルートが全部わかってその中で決めてたのなら、私も反論しませんが、そうではありません。自分が決めた事なら文句を言ってはいけないのなら、それは相当生きにくい人生になるでしょう。
そりゃ北斗の拳のサウザーのように『引かぬ、媚びぬ、省みぬ』生き方ができればいいでしょうが、そんなやついません。人はそんなに強くないと思います。その間違った選択を受け入れるために誰かに話を聞いてもらったり、遊んだり、時にはよからぬ行動をしてしまったりするわけです。
ましてや、受験や就職、転職、留学のような人生の大きな決断を誤ってしまった人は、もう自分自身の力で受け入れられないほどの後悔を背負っているわけです。そんな人生の大きな過ちを犯した人に、自分の事を棚に上げて『自分で決めた事だよね』の一言でその人の苦しみを全て片付け、さらに追い打ちをかけるのは、とても残酷な事だとは思いませんか?