メキシコ留学記

メキシコの交換留学生が、メキシコ留学に関する情報、悩み、不安、愚痴などを書いています。否定的なコメントは別に構いませんが、礼節を書いたコメント及び暴言は削除、しつこい場合はコメント拒否リストに追加させていただきます。また、私のブログは議論を目的とするものではありません。

母語話者に優しい教材は留学生にとってはきつい

留学生に母語話者用の教材が難しいなんてことは当たり前のことなのですが、その中でも特に母語話者に優しく作っている教材は留学生にとっては本当に読みにくいです。留学生にしてみれば、一言でいえばわかることを、わざわざ周りくどく、とてもわかりにくくいっているような感じがします。加えて、メキシコの教材だからなのか冗談なんかも入っていたりして、いやそれいらねえだろっていつも思っています。

私はメキシコで形態論や統語論等のスペイン語のより踏み込んだ文法を勉強しています。わかりやすくいうと、日本語学を日本人が勉強している感じです。留学生としては、外国語としてその言語の文法を名詞、動詞、形容詞からしっかりと勉強しているので、どれが動詞か名詞かなんてことはわかりますが、現地学生が形態論をやる際はそこから勉強しなければなりません。これは日本人が日本語学をやる際にも似たような状況になります。ですから、逆に留学生が一言でわかるようなこと、もっと言えば説明しなくてもわかっているようなことを現地学生には、いちいち丁寧に説明しなくてはなりません。

授業はもちろん交換留学生をメインでやっているわけではなく、現地学生を対象にしてやっているので、使う教材は現地学生に優しい内容、つまりもうわかっていることや、一言でわかるようなことをいちいち丁寧に説明する教材を使うわけです。いちいち丁寧に説明するということは、ページ数が必然的に多くなるわけで、留学生にとっては厳しいリーディングの課題を多く課されてしまいます。そして、簡潔に言わず周りくどいため、理解するどころか逆に混乱してしまうことも少なくありません。

これはわがままかもしれませんが、留学生用の教材と、現地学生用の教材をできれば分けていただきたいなーと思います。それができないなら、留学生にはキーポイントだけをざっと説明していただきたいです。