メキシコ留学記

メキシコの交換留学生が、メキシコ留学に関する情報、悩み、不安、愚痴などを書いています。否定的なコメントは別に構いませんが、礼節を書いたコメント及び暴言は削除、しつこい場合はコメント拒否リストに追加させていただきます。また、私のブログは議論を目的とするものではありません。

メキシコで人種差別を受けるようになって

私は非常に恵まれていることに、両親のおかげで今までの人生で合計六カ国に行かせて頂きました。六カ国目となるメキシコが留学先です。その他五カ国では確かに人種差別的なことは受けたことがあるにはありますが、メキシコ程の回数はありませんし(日割り)、メキシコ程露骨に人種差別を受けたことはありませんでした。前記事でも何回か書いたことがありませすが、メキシコでは街を歩いているだけでからかわれたり、目があっただけでバカにしたように笑い『Chino(中国人という意味もあるが、この場合アジア人の蔑称)』と言ってきたり、ひどい時には『Chino feo (醜いアジア人)』と言われたり、合唱されたりします。あとは恒例の目を吊りあげる行為です。私の地域は田舎で外国人があまりいないので、特にそれが酷いです。おそらく、見慣れていないのと、人種差別に関する教養があまりないからだと思います。

だいたい、話してもいないのに歩いている人に『Chino』とか叫ぶこと自体が人種差別だと思います。なぜなら、他の南米の国の人やアメリカ人、ヨーロッパの国の人達にはそういったことは叫ばないのに、なぜアジア人にだけ叫んだりからかったりするのでしょうか。以前、私はこの件について問い詰めたことがあります。その回答は『私たちは人種差別関する知識がないし、アジア人を見慣れてないからしょうがない』でした。

正直呆れました。頭大丈夫か?と思いました。知識がないからやってもいいのか?見慣れてないからやってもいいのか?と。

人間誰しも未熟ですし、国家間の関係もありますから、特定の人種に差別的な感情や悪感情を抱いてしまうことはあると思います。しかしながら、それをたま、自分の目の前にいる嫌いな国出身の人に暴言を吐き掛けるのは間違っています。誰しも生まれる国は選べないですし、その人を不快にする権利はないからです。

そして、このような行為をされた自分は、メキシコとメキシコの人々に悪感情を抱くようになってしまいました。つまり、差別的な感情は伝染していくのだと思います。だから、人種差別はよくないんです。誰も徳をしません。

僕はメキシコ人に悪感情を少し抱いていると思います。しかしながら、日本に帰った時にメキシコ人に暴言を吐くようなことはしないであげようと思います。