メキシコ留学記

メキシコの交換留学生が、メキシコ留学に関する情報、悩み、不安、愚痴などを書いています。否定的なコメントは別に構いませんが、礼節を書いたコメント及び暴言は削除、しつこい場合はコメント拒否リストに追加させていただきます。また、私のブログは議論を目的とするものではありません。

留学の成功に大事なこと

私はこのブログで散々メキシコの悪口というか悪い点を書いていますが、メキシコが全ての人にとって悪いとは思っていません。また、メキシコの所為で留学が失敗になったとも思っていません。勿論日本の大学のせいでも無ければ、メキシコ人の所為でもありません。そして、私の所為でも無いと思っています。つまり、誰のせいでも無いんです。

何故なら全ては相性と組み合わせとタイミングだからです。アメリカでは暮らせるけど、フランスでは暮らせない人がいるように、後進国で伸び伸びと暮らせて、先進国では息苦しさを感じる人がいるように、全てはその人個人の性格や体質、性質とその国の文化や国民性、気候の相性なんだと思います。小さい規模で言えば、私は東京では伸び伸びと暮らせますが、大阪では難しいです。

そして、タイミングです。その時どんな人と巡り合って、どんな事が起きて、どんな事をするのか。これは運が必要だと思います。これこそ全くコントロール出来ない事ながら、留学の成功に一番重要な事のように思えます。

私はどんなことでもこれらが重要だと思っています。失敗した時だけでなく、成功した時も環境とタイミングと相性全てが揃ったんだなと思います。決して自分の努力の所為だとは思いません。何故なら努力することは、誰もがしていることであり、失敗しようがしまいが、それは大前提の所にあるからです。

 

今回の留学の失敗で自分の事をより知ることが出来たので、次海外に住むことがあればその知識を存分に活かして、国を選びたいと思います。

これからの人生どうすればいいかわからない

メキシコ留学に行く前の自分は、卒業及び就職前に留学に行くことによって、スペイン語をさらに極めて、スペイン語を飯の種にするつもりでいました。さらに、留学期間中に色々な物を見て、色々な人と関わって、将来のヴィジョンをはっきりさせ、これからどんな道に進んで行くのかをしっかり決めようと思っていました。私は以前から海外で働きたいとも考えていたので、その迷っている道の中には駐在員として、メキシコで働くという選択肢も入っていました。

しかしながら、現実は厳しい物でした。メキシコ留学は何をやってもうまくいかず、上がるはずだった語学力は急激に低下し、色々な人と関わるつもりが、メキシコ人がどうも生理的に合わないせいで、対人恐怖症に近いような状態になり、前よりも人と関わることが怖くなってしまいました。さらに言えば、私は留学前からあまり人を信用しないタイプだったのですが、留学してメキシコ人と関わるようになってから、余計人のことを信用できなくなってしまいました。そんな感じでメンタルがやられ、家に引きこもりがちな日々を過ごしているため、色々な物を見ることもできていません。何よりもう何もする気が無いんです、頑張ろうというガッツがもうなくなってしまいました。

こんな状態になると、メキシコ留学で成そうとしていたことが何一つできておらず、自分は進化したと言うよりかは退化してダメ人間になってしまいました。そして、メキシコ留学で海外で暮らすと言うこと自体がトラウマになってしまい、自分の選択肢の一つであった海外で働くと言う気ももう完全にありません。

つまり、留学に行くことによってはっきりさせるはずの将来のヴィジョンが完全に見えなくなってしまいました。スペイン語もできずガッツもわかない私は、これからどうやって生きて行けばいいかまったくわからなくなってしまいました。留学して何かが見つかる人もいれば、留学をしてあらゆるものを失い、おまけにどうしていけばいいか何もわからなくなった人もいるということを頭にいれて頂ければ幸いです。

外国人に日本語を教えるよりも日本人にスペイン語を教えた方が百倍楽

私は自身のスペイン語の勉強も兼ねて、大家さんの娘さんに日本語を教えています。大家さんの娘さんが持っている、日本語のテキストを一緒に解きながら勉強しています。勿論、私はスペイン語がそこそこ話せるので、問題の意味がわからない場合の解説や例文の翻訳、そして作文問題など大家さんの娘さんが自分で採点できない問題の採点等はしてあげることができます。

しかしながら、私は日本語の母語話者であり、日本語を外国語としてしっかり勉強したわけでもなければ、日本語教員養成課程を受けて、日本語教育を学んでいるわけでもないので、なぜそれが間違いなのかやどの場面でどのように言葉の言い換えをするのか、どうやって語尾を変えるのか等自分が自然に行っているものを説明することは、できません。動詞の活用や語尾変化などは、何も考えずにやっているので、どうやってそれを行えばいいのかは自分でもわからないですし、どういう仕組みで成り立っているのかもわからないからです。そのため、勿論日本語を教える際の料金はもらっていません。自分では十分に教えることができていないのがわかっているからです。

このような問題に直面すると、外国人に日本語を教えるより、日本人にスペイン語を教えた方がはるかに楽なんだなと分かります。なぜなら、スペイン語は自分が外国語として勉強して覚えたもののため、動詞を活用する時も、文章を書く時も、会話する時も常に頭で考えて行い、感覚でやっていることはほぼ一つもないからです。この場合、なぜこの文章がおかしいのか?等を文法事項に沿って順序立てて、しっかりと説明することができます。さらに、自分が勉強したノウハウを相手に教えてあげることだってできます。

私が書いたことを裏付けるように、昔言語学の先生がこんなことを言っていました。『母語は人間がもともと持っている言語機能が働き、勝手に覚えた物、つまり歩く、見る等と同じような行為であり、第二言語は勉強して覚えるものなので、数学やその他勉強と同じように、処理能力や記憶力、知識などが関係してくる。よって、同じ言語でも習得するプロセスが全く違なる。』つまり、母語第二言語は全くの別物であり、私は日本語の母語話者だからこそ、うまく教えられないということなんです。

また、この話から日本語を話せるアメリカ人に『日本語と英語どっちが難しい?』なんて聞く質問は大分ナンセンスなことが分かります。こんな質問をする人はたくさんいますが、された方は困りますね。母語第二言語を比べることはできませんから。僕もメキシコにきて、この手の質問をされて結構困りました(笑)

 

ゾンビのように暮らす日々

 メキシコ留学を目指して頑張っていた頃の私は、何事にも積極的に挑戦し、一生懸命勉強をしていたので、生きていると言う実感がありました。また、その頃の方が、筋トレや勉強により集中出来ていました。多分、その頃は留学に合格するという生きる目標があったからだと思います。

しかしながら、憧れていたはずのメキシコ留学に合格し、日本の大学から応募する前には知らされていなかった様々な悪い条件を知らされ、更に無茶なスケジュールを課せられ、肝心のメキシコも自分の肌に合わないなど、ありとあらゆる様々な自分を取り巻く環境や状況にコテンパンにされ、私は希望はおろか気力までも削ぎ落とされてしまいました。

最初のうちはなんとか巻き返そうとしましたが、その度に打ちのめされ、最終的に今の私はただ息を吸って、ご飯を食べながら、思考をとにかく静止させ、日々が過ぎるのを待つゾンビのような状態になっています。後期を過ぎた辺りから、もう何処にも行く気はしませんし、何もする気はありません。できれば、何事もなく、ただ日々が過ぎてくれれば問題ないんです。あれだけ生き生きとしていた私が、何の気力もなくなり、ただ何事もなく終わることを望みながら、死んだ目をして日々を過ごしているのは、自分のことですが、自分でも信じられないですし、元の自分に戻れるのかとても不安です。

一応カウンセラーの方には兎に角なにかをするべきというアドバイスを受けていたので、ジムと大学にはなんとか力を振り絞って行っています。日本に帰ったら失った気力を取り戻せるのでしょうか?今はただ日々が過ぎてくれるのを待つのみです。

 

メキシコの11月は昼夜はいいけど朝は死ぬほど寒い

メキシコの11月とはいえど、メキシコは広いので私が住んでいる地域の話です。日本の11月であれば絶対にありえないのですが、私の住んでいる地域の気温は、昼間は日によっては長袖で外で歩いていると少し暑いと感じるぐらいで、夜は部屋の中なら半袖で過ごしても大丈夫です。しかしながら、深夜から早朝にかけて気温がとても気温が低くなり、上に一枚羽織らなければ寒くて動けないレベルの寒さになります。そこから昼間にかけてだんだんと気温は上がっていくのですが、朝は運動している場合を除いては、基本的に一枚羽織らないともうきついです。こうしてブログを書いている間も僕は上に一枚羽織っています(笑)信頼できるデータなのかどうかはわかりませんが、私の住んでいる地域の今日の最高気温は二十四度、そして最低気温は十四度でした。1日だけで見ても、寒暖差が十度もあります。比較のために同じ天気予報で東京の最高気温が十九度、最低気温が十三度です。寒暖差は六度ですから、どれだけ私の住んでいる地域の寒暖差がひどいかわかると思います。

これだけ寒暖差がひどいと、夜寝るのが大変です。なぜなら、夜寝る時は毛布一枚でもなんとかなりますが、朝になると寒すぎて起きてしまいます。かといって朝に合わせて夜に毛布を3枚羽織れば、夜は暑くて寝付けません。おかげで最近はすごく睡眠不足です。また、出かける際も朝の温度に合わせてしまえば、昼間には絶対に暑くなってしまいますし、昼間に合わせれば朝は死ぬほど寒くて動けなくなってしまいます。私は寒さには強い方なのですが、ここの寒暖差はひどくて耐えきれません。

日本に一時帰国していた際によく友人達にメキシコは冬に入るの?と聞かれますが、こんな感じなので、メキシコに冬はないよと答えていました。日本みたいに安定した気候ではないですからね。よく日本にいた頃は昨日は暑かったのに、今日は寒いみたいなことで文句を言っていましたが、今となっては甘えだったかなと思います。1日を通して安定して寒いなら別に構いません(笑)早く気候が安定している日本に帰りたいです。

外国人が苦手な試験、テストで悪い点数を取った

先週僕が取っている授業の一つで、テストが行われました。そして今週答案が帰ってきました。私はそのテストで悪い点数を取ってしまいました。言い訳するのはあまり良いことではありませんが、今回のテストは嫌がらせかと言うぐらいに外国人に取っては難しい試験でした。おそらく、メキシコ人にとっても難しい試験だったと思います。

その理由としては、まずはじめに問題数があまりにも多かったことが原因だと思います。それは考えられないようなレベルの問題数でした。問題の内容はさほど難しくはないのですが、書かなければならない量があまりにも多すぎるので、書いているうちに時間がなくなっていってしまいました。これに関しては、一緒に試験を受けていたメキシコ人の生徒もかなり苦戦していたようで、教室で最後まで残って解いていたメキシコ人が全体の半数以上を占めていました。さらに、私は外国人ですので、問題を読むのにも時間がかかりますし、設問を解くのにもやはり他のメキシコ人よりは時間がかかってしまうのは仕方のないことだと思います。メキシコ人ですら、時間内に終わらない試験を外国人の私がどうやって時間内に終わらせられるのでしょうか?せめて、メキシコ人が時間内に解ける試験を作って欲しいです。

さらに、問題がわかりにくすぎました。指示があまり的確ではなく、何をかけば良いのか?そしてどこまで書けば良いのか全くわかりませんでした。せめて、曖昧な出題をするのであれば、例題と解答例ぐらいは出して欲しかったです。私はそのせいで5問も落としてしまい、それを家庭教師の友人に見せたところ、その問い方であれば君の回答は丸だと言われました。なぜ出題は良い加減なくせして、採点は超辛口なのか?理解不能です。採点を辛口にするなら、もっと具体的に出題していただきたいです。

今回の試験はかなりの悪門の連続で、これで悪い点数を取ったことは納得がいきません。しかしながら、先生がルールですので、私は逆らうことができません。どうしようもないです。本当にメキシコなんか来るんじゃなかったって思います。

漢字で自分の名前を書いてくれというメキシコ人はクソ

私は想像力のない人間や厚かましい人間が大嫌いです。もちろん全員ではありませんが、メキシコ人にはそういった想像力や相手を思いやる気持ちがかけている人が多いような気がします。昔の記事に逆レイシストがむかつくという話を書きましたが、今回もそういった逆レイシストに関する話です。

メキシコで生活しているとたまに、私の名前を漢字で書いてくれない?と軽いノリで言われることがあります。私はこれが非常にうっとおしいです。病院で入院している時に看護婦に言われたり、レジで会計してる時に言われたり、ジムで筋トレしている時に言われたり等、ありとあらゆるところで、そんなにゆっくりできない状況で言われることが多かったです。頼んでくる人達はおそらくバカで無知なのでしょうから、外国人の名前を辞書なしで、しかもあまり時間がない中、その名前に対応する当て字を考えることがどれだけ大変なのか想像できなんでしょう。私は自分の都合で、無知だということを盾にして、厚かましく軽いノリで、そういったことを頼んでくることに余計苛立ちを感じていました。正直心の中で『バーカ、死ね!』って叫んでました。

日本のことをそこまで知らないけど、漢字名前が欲しい外国人は多いから、しょうがないだろうと思う人がいるかもしれません。しかしながら、少し調べたり考えたりすれば、音が違うのですぐに漢字に直せないことぐらいわかると思います。だいたい、日本語は中国語と異なり、全てを漢字で表すわけでもありません。このぐらいは、少し調べればわかると思います。だから私は『音が違うし、日本語は全てを漢字で書くわけじゃないから、できないよ、中国人だったらできるかもね』とバカにもわかるように優しく説明してあげます。

だいたい人に何かをして欲しかったら、対価を払うのが普通だと思います。無料で漢字の名前を書いてもらおうなんて、厚かましいにもほどがあります。私は彼らの日本語の先生でもなければ、友人でも、親でもなんでもないんですから。ふざけた話です。説明料金をもらいたいぐらいです。

メキシコ人とは本当にそりが合いません。むかつくことばかりです。私は日本が好きというか、メキシコとメキシコ人が大嫌いなので、早くメキシコを出たいです。